当事者が考える、新卒フリーランスのメリットとデメリット

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フリーランス

最近、「新卒フリーランス」という言葉を聞く機会が増えてきたかと思います。きっとこれを読んでいる方の中には、新卒フリーランスになるか迷っている学生もいることでしょう。

そこで今回は、「新卒フリーランス」って実際のところどうなの⁉︎ という疑問について、まさに今年、新卒フリーランスになった筆者が解説していきたいと思います。

新卒フリーランスのデメリット

新卒フリーランスのデメリット①新人研修がない

新卒フリーランスは、企業に就職した人の多くが最初に経験する「新人研修」を受けられません。ビジネスメールの書き方や名刺交換の方法、飲み会でのお作法も、自分で調べないといけないのです。私の場合は幸い、新卒フリーランスになる前にいろいろと教えてくださった方がいましたが、うっかりしていると見落としがちなデメリットの1つでしょう。

ビジネスマナーというのは、確かにネットで検索すればカンタンに学べるものでもあります。しかし、そもそも「そういうルールがある」ということを知らないうちは、調べようとも思わないので、そういったネット上の情報にたどり着くことがないのです。新卒フリーランスはもちろん、学生のうちにお仕事を始める方はまず、「ビジネスマナーの基本」について書かれた本を読んでおくといいでしょう。

ビジネスマナーの知識があっても「そんなの非効率だよ」と、あえて細かいところまでは気にしない人もいます。でもそれは、「知らないから使えない」とは別の話。仕事をしていく上で、お堅い相手にも対等に接して欲しいと思うのなら、「ビジネスマナー」を知っていることは必須の大前提、入場券的なものかもしれません。

新卒フリーランスのデメリット②「同期飲み」がない

新卒フリーランスは、研修期間などに行われている「同期飲み」を体験することができません。「自由に働けるんだし、そんな小さなことどうでもいいじゃん!」というのは、わかっているんです。ただ夜中にパソコンと睨めっこしている途中、休憩がてら友達のインスタストーリーを見てしまうと、途方もない孤独感に襲われました。「この人たちは、これから支え合っていく仲間なんだな…」と思うと、一人ぼっちの自分のこれからが、ひどく不安になったのです。

そういった不安を解消できたという意味でも、今はwinkというコミュニティに所属していてよかったと感じています。嬉しいこと、辛いことを相談し合い、共有できる仲間というのは、想像以上に私にとって必要な存在でした。

新卒フリーランスのデメリット③家、クレジットカード、カードローンなど、諸々の審査が通りにくい

フリーランスという働き方は収入が不安定なため、長期的にお金を支払い続ける契約や、お金を借りる契約を結ぶ際、審査に通りにくいというデメリットがあるようです。例えば家賃を支払う賃貸契約や、クレジットカードの発行、金融機関からお金を借りる各種ローンなどが、それに当たります。新卒となればなおさら、収入の見込みを立てて信用を得るのは難しいでしょう。

私の場合はまだ、実際にこれらの契約で不便な体験をしていないのですが、借りる額などによってはそのうち手を焼くこともありそうです。特に「家を借りられない」「クレジットカードが作れない」というのは、多くの人に関わってくるデメリットですよね。

新卒フリーランスのデメリット④確定申告や税金の納付手続きを、自分で行う必要がある

確定申告や、年金・国民健康保険の納付といったお金まわりのあれこれを、自分で行う必要があるのも面倒です。学校を卒業していきなり直面する必須の手続きなのに、なぜ学校で教えてもらえないのでしょうか。最近は個人事業主向けの便利な会計ソフトなどもありますが、少なからず事務作業の負担があるという点ではデメリットだと感じます。

ちなみに、年金や保険料は口座振替にしておくと、払い忘れがなくて安心。自分が口座を持っている金融機関の窓口に必要書類を持って行くと、カンタンに口座振替の手続きができます。ただフリーランスなのに、打ち合わせや取材、納期前など諸々の理由が重なって、なかなか平日の昼間、銀行に行けないのは大変でした。

新卒フリーランスのメリット

新卒フリーランスのメリット①あらゆる職種を体験できる

新卒フリーランスになってよかったと思うのは、メインの仕事(私の場合はライター業)以外にも、企業の職種でいうところの営業、経理、総務、そして社長の業務を、すべて体験できているという点です。

就職活動の際に、職種別採用を行うところもありますが、実際に体験したことのない業務の場合、それが自分に合っているかどうか判断するのは難しいのではないでしょうか。実際に同い年の友達でも「自分は営業に向いていないと思った」と言って、数ヶ月で転職した子がいます。

これは個人的な意見ですが、私は別に「一生フリーランスでいる」と決めているわけではありません。どうしても入りたい会社があれば就職活動をするかもしれませんし、ライフイベントに伴って、何らかの事情で会社員として働く必要が出てくれば、そうするつもりです。自分の得意不得意を把握する手段としても、今こうして多様な業務に携われていることは有益であると思っています。

新卒フリーランスのメリット②「自分のために働いている」と実感できる

仕事をするにあたって、自分のやりたいこと、自分の成長につながることを、自ら選択して取り組んでいるため、辛いと思うことがあっても「自分のために働いている」と思い返して、頑張ることができます。逆にいうと「自分で選んだ仕事なのだから、文句を言える相手も自分だけ」であり、いわば責任も利益もすべて自分のものという状況。主体的に仕事に向き合わざるを得ない状況に自分を追い込むことで、社会人スタートダッシュの時期に、力を余すことなく使えているかと思います。

新卒フリーランスのメリット③大学生じゃなくなっても、自由に時間を使える

最近、記事にするために、新社会人の友達に「学生時代にやり残したこと」を聞いてまわりました。その際に多かったのが「旅行にもっと行けばよかった」という声。いっぽう新卒フリーランスになった私は、そのような後悔をせずに済んでいます。なぜなら、早めにスケジュールを調整しておけば、いつでも旅行にいけるから。

さすがに打ち合わせや取材などもある仕事なので、急に行くのは難しいのですが、若いうちに旅行に行くチャンスがまだ残っているというのは、メリットであると感じています。ただ、完全に休業日にしないと、誰かと一緒に旅行するのは大変かも。学生時代はゼミ合宿や卒業旅行中も仕事を持ち歩いていたので、みんなが沖縄の海に泳ぎに行ったなか、一人ホテルの部屋でパソコン作業…なんてこともありました。

新卒フリーランスのメリット④「新卒の子」として扱われない

「新卒だから仕方ないよね」が適用されないことは、もちろん厳しい状況ではあります。ただ、私は人として対等に扱ってもらえるほうが嬉しいので、一社会人として見てもらえることの多い立場でいるのが心地いいです。

ちなみに、免罪符にはならないけれど、「若いこと」の恩恵は受けられると思います。それは、チャンスを貰える機会が多いこと。もちろん実力あるベテランの先輩方には及びませんが、現状で近いラインにいる人と比べられる場合、若いほうが伸びしろを期待してもらえるというのはあるかもしれません。もちろん、その期待には応えないといけないですが…。

新卒フリーランスは、デメリットをなるべく減らすための努力を

正直言うと、新卒フリーランスにはメリットもあればデメリットもあります。しかし、自らビジネスマナーを勉強する、支え合えるコミュニティに入るなど、行動してデメリットを減らすことは、もちろん可能。私もなるべくメリットの割合を増やせるよう、努めていきたいと思います!

オルカ

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小笠原出身の島っ子ライター。フラダンスとジャズピアノが趣味の、新卒フリーランスです。

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