夏=恋人?一緒にお祭りへ行く相手は彼氏or彼女or友達?

夏の彼氏
フリーランス

彼氏がいた方が楽しそうな夏がやってきた

今年もやってきた夏。「夏は彼氏と海とかお祭りとか行きたい!」って理由で、彼氏なしの人は彼氏をゲットするために焦りだしたりする季節。

一方でそれをむき出しにして奔走している女の子を片目に、そこまでして彼氏はいらないと思いつつも、ちょっとは自分も彼氏を作って夏を満喫したいと内心思っている女の子もいるもの。

今回は、そんなちょっと恋愛下手でクールな女の子の、“夏は彼氏がいないと楽しめない”という空気に囚われた心情を書きました。胸キュンだけじゃない、こんな焦りの夏のスタートを過ごしたことがある人もいるはず。

別に夏だからって彼氏はいらない

「ねぇ見て!この水着ちょーかわいくない?彼氏と夏休みに海に行く約束してるから、ちょうど水着欲しかったんだよね!今日授業が終わったら、一緒に買い物行かない?」

そう言ってスマホの画面を見せてくる私の友達。

「あー。いいよ。」

私はトートバッグから筆箱を出しながら、そう答えた。その時、“彼氏”というワードを聞きつけた前に座っていた女の子が、並んで座っている私たちの方に振り向いた。

「彼氏と海行くの?いいなー。私もそういうことしたい!せっかく大学生なんだし、やっぱ夏のイベントとかは彼氏と楽しんでなんぼだよね!あーほんとに夏休みまでに彼氏が欲しい!合コン行くしかないかなー」

そう大きい声で一気に喋った。そんな『彼氏が欲しい』なんて、男子もいる教室で大声で言うもんじゃないって私は思うし、夏なんて彼氏がいなくても友達がいれば十分楽しめると思う。だから今彼氏がいない私は、そんな必死に彼氏を作ろうって言う気持ちが、全く分からない。

でもきっと私がずれているだけなのだろう。一般的には、夏は彼氏が絶対いた方がいいらしいのだ。彼氏と海、彼氏とお祭り、彼氏と花火大会……。

本当に好きになって付き合ったのならいいけれど、“夏だから”と言う下心があって告白されて夏のイベントに付き合わされる彼氏は、気の毒だと思う。いや、でももしかしたら男子の方もそうなのかもしれない。“夏だから”とりあえず、彼女がほしいいのかも。それならそれで成り立っているからいいのだろうか。

そんなことをぼーっと考えていたら先生が教室に入ってきたので、私の頭の中で繰り広げられていた“夏=彼氏”論は中断した。

その日の授業が終わり、私は大学の最寄駅の駅ビルで、友達の水着選びに付き合った。

「私はワンピースタイプが好きなんだけど、彼氏的にはやっぱビキニの方がいいのかなー。」

さっきから彼氏のことを考えながら水着選びをしている彼女に、一応ちゃんと質問には答えながら、私は大量にある水着をぼーっと見ていた。この水着をデザインした人たちは、水着を着る女子ウケと、水着を着た女の子を見る男子ウケのどちらを狙ってデザインしたのだろうか。やっぱり“夏=彼氏”だから、男子ウケなのだろうか。

結局友達はもうちょっと考えることにしたそうだ。付き合ってくれたお礼として奢ってくれると言う彼女と、駅ビルにあるチェーンのカフェでお茶をすることにした。

席を探すために店内を見渡すと、知っている顔が2つあった。私の友達も同時に気づいて、その席へと足を進める。ちょうど隣の机が空いていたので、そこに座った。

「何してるのー?あ!今日出た課題か。ちょっと大変そうだから早くやった方がいいかもね。ねぇ、私たちもやってく?」

「あ、うん。そうしようか。」

友達の勢いに押され、そう答えた。別に課題をやるのはいいのだけれど、このメンバーでやるとは。

知っている顔とは、同じクラスの男子2人。そしてその内の1人は、私がちょっと気になっている人だった。それこそ『夏までに告白して彼女になりたい』なんてこれっぽっちも思ってはいないけれど、こんな近い距離でいることは緊張する。

友達とドリンクを買って、席に着く。

「買い物してたの?」

「そう!水着買いにきたんだけど、もうちょっと悩むことにしたから今日は買わなかったー。」

「いいなー。俺も彼女と海行きたいわ。まぁその前に俺らまず、彼女作らないとだな。」

「確かにな。」

私が気になっていない方の男子が言った『俺ら』と、私が気になっている彼が言った『確かに』。このことから、私が気になっている彼には彼女がいないことがわかった。それも分からなかったくらいには、彼のことに関しては情報が無かった。そしてやっぱり、男子も夏は彼女が欲しいようだ。

その後はなんとなく課題はやったけれど、ほとんどはたわいもない話をして解散となった。と言ってもその間中、私は彼のことを急に意識してしまって、何を話したかはよく覚えていないけれど。

気づかないうちに変わっていた私の意識

帰りの電車は私だけ逆方向だった。早く1人になりたかったから、良かったと思った。電車の中で、しばらく鼓動が早くなっていた心臓を落ち着ける。男子にドキドキすることがあまりないから、なんだか疲れてしまった。

自分の最寄の駅に着いて、なんとなく駅ビルをぶらつく。大学の最寄駅ほどは大きくないけれど、満足はできる規模だ。

入り口から一番近かった雑貨屋さんの、コスメコーナーに来た。最近、アイメイクは無難なブラウンしか使っていないけど、たまにはピンクとかつけたら女の子らしくかわいくなるのかなと思い、とりあえずプチプラのピンクアイシャドウを買うことにした。ついでに久しぶりにグロズも購入。

お店を出てコスメが入った袋を持ちながら、帰ったらピンクシャドウの使い方を調べようなんて考えていると、買ったアイシャドウと同じような薄いピンクのワンピースが目に入った。私はそのお店の前で立ち止まる。

「こちらの商品は人気で売り切れていたんですけど、今日また入って来たばかりなんですよ!」

ワンピースをよく見ていたら、予想通り店員さんに声をかけられた。確かに、人気なのもわかる。爽やかさも、ちょうどいいかわいさもある。

試着することにし、試着室へ入る。ワンピースを着て自分が映る鏡を見て、ふと我に返った。

『なんで私、急にコスメとか服とか買ってるんだろう。』

女子大生だし人並みにファッションやメイクに興味はあるけれど、なんだか急にかわいくなろうとしている自分が恥ずかしくなった。ワンピーズはサイズが合わなかったと適当に言って買わずに店を出て、家への道を歩き出す。

その時、すれ違った女子高生たちからこんな声が聞こえてきた。

「やばい!このままじゃ夏休みまでに彼氏できないよ!夏が楽しめない!」

ハッとした。今日たまたま気になる男子と一緒にいて、そして“夏=彼氏”というのに結局流されて、彼氏をゲットしたいという考えに無意識になっていたのだ。だから急に、こんなかわいさ重視でコスメや服を買おうとしていた。

歩きながら苦笑いをする。多分私は、夏なんて彼氏がいなくても楽しめると言いつつ、やっぱり人並みに彼氏が欲しかったのかも。彼氏欲しさむき出しで頑張れる女の子たちが、なんだかんだ羨ましかったのかもしれない。だからとりあえず、今日少しだけ距離が近くなったかもしれない気になる男子に、かわいいと思われるようにして、あわよくば彼女になりたかったのかも。

駅の外に出ると、夕方だけれどまだまだ太陽の威力が残っていて、体に熱気がまとわりつく。とりあえず、せっかく買ったコスメは使おう。そして、この夏私は彼氏を作るために奔走するかどうかを、じっくり考えようと思う。夏のこの暑さを忘れられるような、冷房が効いた涼しい部屋で。

今年の夏は、あなたはどうする?

夏が始まると、内心こんな風に焦り始める女の子もいると私は思います。彼氏なんてそんな無理して作らなくてもいいと思っている子でさえも、“夏=彼氏”という暗黙の了解のような雰囲気に押されてしまうのです。

冬も寂しい季節だしイベント満載だから、“冬=彼氏”というのも成り立つけれど。

とりあえず、彼氏がいない女の子は、今年は彼氏を作るために努力しますか?それともしませんか?どちらにせよ“平成最後の夏”と言われている今年の夏を、みんなが思いっきりハッピーに過ごしてくれることを、私は願っています。

かなこ

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ファッション誌もマンガも、モード系もかわいい系も、和食もスイーツもなんでも好きなレインボーガール。バイブルは”ゴシップ・ガール"。“女の子の心にトキメキを届...

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